『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ』がこの夏に東京藝術大学大学美術館で開催

歴史と文化の街・長浜市。
観音様が130体いらっしゃるそうです。
古くは奈良時代や平安時代まで遡る古い観音様も長浜市民にとっては『おらが守りの観音さん』。
とっても身近な存在でいられるとお聞きしています。
その長浜市民にとって切っても切れない存在の観音さまが、再び東京藝術大学大学美術館に来てくださいます。
前回開催された時には私も鑑賞させていただきましたが、戦国時代にはひときわ戦乱が多かった地の長浜で人々の手によって守られた観音様の優しい慈愛に満ちた表情に癒されました。

前回は18駆の出陳でしたが今回は倍以上の48躯(今現在の予定)ということで、かなり大きな展示会となりそうです。
想像もつかないほど長い間、人々の手によって守られてきた観音様。
奇跡的な存在にも思えます。
今回もぜひ長浜の観音様に上野でお会いしたいと思います。

先日、『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ』記者発表会が開催され、参加させていただきました。
長浜市からは市長さんをはじめ、実際に観音様を守られている世話役の方も上京され、『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ』に対する思いをお聞きしてきました。

藤井勇治長浜市長

観音の里の祈りとくらし展

長浜市は歴史と文化の街で、奈良時代や平安時代まで遡る古い観音様がいらっしゃり、観音の祈りの文化があり、長浜の宝を皆さんにご紹介したいと話され、地方都市の人口減少は顕著であり、今回の展覧会で首都圏の人との交流を深め、地方の素晴らしさを知ってもらいたいと挨拶されました。

また、3月20日に上野・不忍池に長浜の観音様の常設展を設置、オープンしました。
そこは一体の観音様が常時いる観音ハウス。
ぜひ東京で長浜の観音様を見ていただきたい、観音様の慈悲の心・救済の心を知っていただき、ご縁を結んで欲しいと話されました。

東京藝術大学 薩摩 雅登教授

観音の里の祈りとくらし展

前回の『観音の里の祈りとくらし展』には2万人もの来場者があったそうです。
今回は前回よりも倍の観音様に来ていただきます。

長浜の観音様は地元の方々が1000年を超える年月を守ってきた大変貴重な文化財。
だからこそ今まで出てこなかったが、日本の国の財産ともいえる文化財で、国の力で守らないといけないと話されました。
そもそも東京藝術大学初代学長の岡倉 天心氏も先の学長の平山 郁夫氏も日本の伝統芸術を守らないといけないという強い思いがあったそうで、その思いは代々受け継がれている思いだそうです。
東京藝術大学で再び『観音の里の祈りとくらし展』が開催されることは、まさに『日本の伝統芸術を守る』という思いと一致し、歴代の学長も喜ばれていると思うと話されました。

また、今までは地元民だけで守られてきた観音様も過疎化により観音様を守る人々が減っていたり、素晴らしい文化財でもあり国の支援も必要であるし、こんなに素晴らしい文化財の存在を知ってもらい、村人たちだけではなく、日本の宝として日本人として保護の必要性を知って欲しいと話されました。

展覧会概要説明は長浜城歴史博物館 太田 浩司館長

観音の里の祈りとくらし展

長浜の観音像は全国でトップで、都があったところよりも多いそうです。
戦国時代には日本史最大の戦いの時代の中心だった長浜市。織田信長と浅井長政の戦いの舞台だった地でもあります。
日本の戦国時代きっての戦いの地であった長浜の地に観音様が多いのは、平安を願った庶民の思いでしょうか。

また、戦いから観音様を守るために田んぼや川に観音様をうずめて守ったときの生々しい傷が残った観音様もいます。
そんな観音様も今回もいらっしゃいます。

今回は、現在の時点では48点展示する予定だそう。
まだまだ重要文化財も交渉中だそうです。

展示構成は、
1 観音像と村人たち
2 進行に彩られた仏像
3 村人が伝えた神と仏
となります。

今回は中世の古文書も展示されるそうです。
歴史的には有名な文書もあり、鎌倉時代の文書はとても貴重だそうです。

そして重要なお話もお聞きしました。
長浜市の北部地域は過疎化が進んでいてコミュニティが崩壊し、観音様を守れない状態だそうです。
観音様は無人のお寺に安置されているものが多く、守るのも大変だそうです。
村の核となってきた仏様は文化財としても重要で、東京でも評価され、地域振興に繋がるようにとの思いもあるそうです。

観音様を実際にお守りしている世話人高橋夫妻の思い

観音の里の祈りとくらし展

会場には、現在実際に観音様をお守りしている世話人高橋ご夫妻も登場され、観音様を東京に送り出す本当の思いもお話されました。

今回の展示会のメインとなる『伝千手観音立像』を平安時代から代々守り続ける『黒田観音寺』世話役の高橋栄二氏と奥様のかほる氏から観音様を守る村の世話方の制度や観音信仰についてお聞きしました。

そもそも『伝千手観音立像』は、何十年に一度のご開帳でしか公開していなかった秘仏で、かつては村人でも見たことがないという人もいた貴重な観音様。
今回の展覧会に送り出すことは、今まで門外不出で万が一キズをつけたりしないか?と村人のほとんどが反対されたそうです。
しかし、このままでは過疎化も進み、観音様を守っていくのが困難になる可能性があり、東京の展示会で『伝千手観音立像』を見ていただくことで長浜の観音様に興味を持ってもらい、地域の復興に繋がればとの思いで、しぶしぶ展示を許可されたそうです。
いわば観音様は長浜の地域振興を担う大きな役割を持って東京にいらっしゃるわけです。

国の宝ともいえる観音様が庶民の手によって守っていくのは限界があり、この先も人々を守ってくださる観音様として残していくためには地域の人たちだけではなく、日本全体で守る気概でいることも必要だと感じました。

『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ』に先立ち上野・不忍池に長浜の観音様の常設展『びわ湖長浜 KANNON HOUSE』がオープン!

上野・不忍池の弁天島(中之島)は、琵琶湖にある竹生島にみたてて作られたという説があるそうです。
このような琵琶湖とご縁がある不忍池に長浜の観音様の常設展『びわ湖長浜 KANNON HOUSE』を設置、3月20日にオープンしました。

『びわ湖長浜 KANNON HOUSE』には、常時一躯の観音様が展示されています。
いつでも長浜の観音様にお会いできるようになりました。

ちなみに今は、竹生島宝厳寺『聖観音立像』が5月下旬まで展示されています。

【びわ湖長浜 KANNON HOUSE 詳細】
住  所  東京都台東区上野2丁目14番27号 上野の森ファーストビル1F
アクセス  京成「京成上野駅」徒歩1分  JR・東京メトロ「上野駅」徒歩2分

観音の里長浜PR大使滝田栄さん登場!

観音の里の祈りとくらし展

会場には観音の里長浜PR大使で俳優であり仏師の滝田栄さんも登場され華やかに!
今は俳優としてよりも仏師としてご活躍され、東日本大震災以降はより熱心に仏像を彫られているそうです。

滝田栄さんは前回の『観音の里の祈りとくらし展』の記者発表会にもいらっしゃり、その時も感じたのが滝田さんが観音さまのようにお優しく慈愛に満ちたような方だということ。
今回も短い時間でしたが、お話させていただき、とても大きな愛をいただいたような印象でした!

『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ』詳細

観音の里の祈りとくらし展

開催  2016年7月5日(火) ~ 8月7日(日)
会場  東京藝術大学大学美術館


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今回は前回にも増して、沢山の観音様がいらっしゃいます。
とても楽しみに観音様がいらっしゃるのを待ちたいと思います!

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